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登山の道迷いを防ぐ方法|遭難の態様で最多(30.4%)、地図アプリと紙地図の併用と引き返す判断

山岳遭難でいちばん多いのは道迷いです。警察庁の「令和6年における山岳遭難の概況等」によると、遭難者3,357人を態様別に見ると、道迷いが30.4%と最も多く、次いで転倒20.0%、滑落17.2%でした。警察庁は対策として、地図とコンパスを携行して常に自分の位置を確認すること、登山地図アプリと紙の地図を併用することを挙げています。

この記事では、警察庁の資料にもとづいて、道迷いを防ぐ準備と、迷ったかもしれない時の行動をまとめます。

(確認元:警察庁「令和6年における山岳遭難の概況等」(令和7年6月公表)。確認日:2026年10月6日)

道迷いを防ぐ準備

準備 内容
地図とコンパス 地図の見方やコンパスの使い方を身につけ、登山に携行する(警察庁)
登山地図アプリ+紙の地図 併用すると、より正確に位置を把握でき、道迷いの防止につながる(警察庁)
エスケープルート 途中で下山できるルートを、計画の時に確認しておく(警察庁)
通信機器と予備バッテリー 携帯電話や予備のバッテリー。ただし、多くの山岳では通話エリアが限られ、バッテリーの残量にも注意が必要(警察庁)

登山地図アプリは、事前に地図をダウンロードしておくと、電波が届かない場所でも位置を確認できる場合があります。アプリだけに頼らず、電池切れに備えて紙の地図も持ちます。

歩いている時の確認

  • 分岐ごとに位置を確認する:道標・地図・アプリで、進む方向が合っているか確かめる
  • 予定の時刻と比べる:コースタイムより大きく遅れていないか。遅れている時は、引き返しも考える
  • 視界が悪い時は特に慎重に:警察庁は、霧(ガス)や吹雪による視界不良や体調不良の時は、道に迷ったり冷静さを失ったりして、滑落などの危険が高まると注意している

コースタイムの見方と計画の立て方は、コースタイムの見方と登山計画の立て方にまとめています。

迷ったかもしれないと思ったら

警察庁は、「道に迷ったかも。」と思ったら、やみくもに進まず、今歩いて来た道(トレース)をたどって、正規の登山道まで引き返すなど、状況を的確に判断し、早めに登山を中止するよう呼びかけています。

  1. 立ち止まって、地図とアプリで現在地を確認する
  2. 確実に分かる地点まで、来た道を引き返す
  3. 沢(谷)に下りない。下りるほど道がなくなり、危険な場所に出ることがある
  4. 暗くなる前に判断する。動けない場合は、救助を要請する

警察庁の資料では、令和6年の発生件数2,946件の72.8%で、遭難現場から通信手段(携帯電話、無線機)を使って救助を要請していました。登山計画書を提出し、家族と共有しておくと、救助の手掛かりになります。書き方と出し方は、登山計画書(登山届)の書き方と出し方で説明しています。

ひとりで登る場合

警察庁は、単独登山は、トラブルが起きた時の対処がグループ登山に比べて困難になることが多いとして、信頼できるリーダーを中心とした複数人による登山に努めるよう呼びかけています。初めての山や、道が分かりにくい山では、ガイドや添乗員が同行するツアーを使う方法もあります。違いは、登山ツアーと個人登山の違い|初めてがツアーを選ぶ時の確認項目にまとめています。

まとめ

  • 令和6年の山岳遭難では、道迷いが30.4%で最も多い(警察庁)
  • 地図とコンパスを携行し、登山地図アプリと紙の地図を併用して、常に位置を確認する
  • 迷ったかもしれないと思ったら、やみくもに進まず、来た道を正規の登山道まで引き返す
  • 登山計画書を出し、家族と共有する。単独より、信頼できるリーダーと複数人で登る