登山の服装は、汗を吸って乾きやすい肌着、保温する中間着、雨風を防ぐ上着(雨具)を重ねて、暑さ寒さに合わせて脱ぎ着するのが基本です。山の上は麓より気温が低く、天気も変わりやすいため、1枚の厚い服より、薄い服を重ねる方が調整しやすくなります。警察庁も、登山予定の山の気候に合った服装や登山靴、雨具の準備を呼びかけています。
この記事では、重ね着(レイヤリング)の考え方と、季節ごとの注意、足元の準備をまとめます。
(確認元:警察庁「令和6年における山岳遭難の概況等」の山岳遭難防止対策(装備の準備)。服装の選び方は一般的な内容です。確認日:2026年10月6日)
重ね着の3つの層
| 層 | 役割 | 選び方 |
|---|---|---|
| 肌着(ベースレイヤー) | 汗を肌から離して、体が冷えるのを防ぐ | 化学繊維やウールなど、乾きやすい素材。綿は乾きにくく、汗で冷えやすい |
| 中間着(ミドルレイヤー) | 体温を保つ | フリースや薄手のダウンなど。休憩中や寒い時に着る |
| 上着(アウター) | 雨・風を防ぐ | 防水性のある雨具(上下が分かれたもの)。風よけにも使う |
脱ぎ着のタイミング
- 歩き始め:少し寒いくらいで歩き始めると、汗をかきすぎない
- 登りで暑くなったら:汗をかきすぎる前に1枚脱ぐ
- 休憩や山頂:体が冷える前に中間着や上着を着る
- 雨や風が出てきたら:濡れてからではなく、早めに雨具を着る
汗や雨で濡れたまま風に当たると、体温が奪われます。着替え(肌着)を1枚持つと安心です。悪天候の時の判断は、雨・悪天候の時の登山の中止と撤退の判断にまとめています。
季節ごとの注意
| 季節 | 注意すること |
|---|---|
| 春・秋 | 朝晩と日中の気温差が大きい。標高の高い所では、季節が早く進むことがある。防寒着を多めに |
| 夏 | 日差しと汗の対策。帽子・速乾の服。標高が高い山では、夏でも防寒着が必要 |
| 冬(雪山) | 専用の装備・技術が必要。経験者やガイドと行く |
足元の準備
- 登山靴:足首を支える形や、滑りにくい靴底のもの。警察庁は、日頃から手入れされた登山靴などの装備を、状況に応じて使いこなすよう呼びかけている
- 靴下:厚手で、汗を吸って乾きやすいもの
- 慣らし履き:新しい靴は、近所や低い山で履き慣らしてから使う
持ち物の一覧は、日帰り登山の持ち物リストにまとめています。初めての登山で服装や装備に不安がある場合は、装備の案内があるツアーを使う方法もあります。登山ツアーと個人登山の違い|初めてがツアーを選ぶ時の確認項目も参考にしてください。前泊する場合の宿選びは、登山の前泊は必要?で説明しています。
まとめ
- 登山の服装は、肌着・中間着・上着(雨具)の3層を重ね、脱ぎ着して調整する
- 肌着は乾きやすい素材を選ぶ。綿は汗で冷えやすい
- 暑くなる前に脱ぎ、冷える前に着る。雨具は早めに着る
- 登山靴は慣らしてから使う。標高の高い山では、夏でも防寒着を持つ
