コースタイムは、登山地図やガイドブックに書かれている、区間ごとの歩行時間の目安です。休憩時間は含まれていないことが多く、体力・荷物・天候によって実際の時間は変わります。計画では、コースタイムの合計に休憩と余裕の時間を足し、日没より前に下山できる時刻から逆算して出発時刻を決めます。警察庁も、休憩時間を確保した余裕のある登山日程を立てるよう呼びかけています。
この記事では、コースタイムの見方と、登山計画の立て方の手順をまとめます。
(確認元:警察庁「令和6年における山岳遭難の概況等」の山岳遭難防止対策。コースタイムの扱いは地図・ガイドブックによって違い、計画の手順は一般的な内容です。確認日:2026年10月6日)
コースタイムの見方
- 区間ごとの時間:登山口から分岐、分岐から山頂などの区間ごとに書かれている
- 登りと下りで違う:同じ区間でも、登りと下りで時間が違う
- 休憩は含まれていないことが多い:地図やガイドブックの凡例で確認する
- 前提の条件:どのくらいの荷物・体力を想定した時間かは、地図によって違う
計画の立て方の手順
- ルートを決める:登りと下りのルート、途中で下山できるルート(エスケープルート)を確認する。警察庁は、危険箇所とエスケープルートを事前に把握するよう呼びかけている
- コースタイムを合計する:区間ごとの時間を足す
- 休憩と余裕を足す:休憩の時間、写真や食事の時間、予定より遅れた時の余裕を加える
- 下山の時刻を決める:日没よりかなり前に下山を終える時刻にする
- 出発時刻を逆算する:下山の時刻から、合計の時間を引いて、出発の時刻を決める
- 引き返す時刻を決める:この時刻までに山頂(目的地)に着かなければ引き返す、という時刻を決めておく
例えば、コースタイムの合計が5時間、休憩と余裕で1時間30分とすると、合計は6時間30分です。15時に下山を終えたいなら、出発は8時30分になります。これより遅い出発になる場合は、ルートを短くするか、前泊を検討します。
自分のペースを知る
初めての山では、自分がコースタイムより速いか遅いかが分かりません。最初は、コースタイムどおりかそれより遅いと考えて計画します。登るたびに、実際の時間を記録すると、次の計画の目安になります。歩いている途中で、予定より大きく遅れていたら、引き返しも考えます。
登山口までの移動に時間がかかり、出発が遅くなる場合は、前泊すると朝早く歩き始められます。判断の方法は、登山の前泊は必要?日帰りか前泊かの決め方と宿の確認項目にまとめています。ツアーでは、行程やコースタイムを主催者が決めるため、自分の体力に合うかを比べて選びます。登山ツアーと個人登山の違いも参考にしてください。
計画を共有する
作った計画は、登山計画書にまとめて家族と共有し、提出します。書き方は、登山計画書(登山届)の書き方と出し方、位置の確認の方法は、登山の道迷いを防ぐ方法で説明しています。
まとめ
- コースタイムは区間ごとの歩行時間の目安。休憩は含まれていないことが多い
- 合計に休憩と余裕を足し、日没より前に下山できる時刻から逆算して出発時刻を決める
- 山頂に着かなければ引き返す時刻を、事前に決めておく
- 初めての山は、コースタイムより遅いと考えて計画する。出発が遅くなるなら前泊も検討する
