登山計画書(登山届)は、だれと、どの山に、どのルートで、いつ登って下りる予定かを書いた計画です。警察庁は、登山計画書・登山届を家族や職場と共有しておくことで、万一の場合の素早い捜索救助の手掛かりになり、計画に不備がないかを事前に確認することにもなると説明しています。提出先は、登山口の登山届ポスト、インターネットや登山地図アプリを通じた都道府県警察・自治体などです。
この記事では、警察庁と長野県の案内にもとづいて、登山計画書に書く項目、提出の方法、提出した後にすることをまとめます。
(確認元:警察庁「令和6年における山岳遭難の概況等」、長野県「登山計画書を届出しましょう」(2026年7月23日更新)。確認日:2026年10月6日。提出の方法と義務の有無は、都道府県や山域によって違います)
登山計画書に書く主な項目
| 項目 | 内容の例 |
|---|---|
| メンバー | 氏名・年齢・性別・住所・電話番号、緊急連絡先 |
| 行動予定 | 山域・山名、登山口、ルート、入山日と下山予定日時、宿泊地 |
| エスケープルート | 途中で下山できるルート(警察庁は、計画の時に事前に把握するよう求めている) |
| 装備 | 雨具、ツェルト、地図・コンパス、ヘッドライト、通信機器など |
| 食料 | 行動食・予備の食料 |
長野県は、登山計画書の様式(PDF・エクセル)と作成例を公開しています。都道府県の様式がない山域でも、上の項目を書いた計画書を作れば、家族との共有や提出に使えます。
提出の方法
警察庁は、作成した登山計画書・登山届を、一緒に登山する仲間、家族や職場等と共有するとともに、登山口の登山届ポスト、インターネットや登山地図アプリを活用して、都道府県警察や自治体などに提出するよう呼びかけています。
長野県の例では、次の方法が案内されています。
| 方法 | 長野県の案内 |
|---|---|
| オンライン(推奨) | 「ながの電子申請サービス」から提出。自分で作った計画書を添付して出すこともできる。登山を中止する場合の入力や、下山届は不要 |
| みなし団体 | 長野県登山安全条例の施行規則で「届出先とみなす団体」とされる、山と自然ネットワーク「コンパス」や「YAMAP」から届け出る |
| FAX・郵送・持参 | 県全域共通の FAX 番号や、県の担当課あての郵送 |
| 登山ポスト | 登山口の登山ポストに投函する(ポストがない登山口もある) |
長野県は、個人情報の保護と迅速な救助活動のため、オンラインでの届出を推奨しています。登山当日は、作った登山計画書を携行するよう案内されています。
提出した後にすること
- 家族に予定を伝える:下山予定時刻を過ぎても連絡がない時の対応(いつ・どこへ連絡するか)を決めておく
- 計画どおりに行動する:ルートを大きく変える場合は、計画を出し直す(長野県のオンライン提出は、新しい日時のものが変更後の計画として扱われる)
- 下山したら連絡する:家族やアプリの下山通知など、使っている方法で無事を知らせる
ツアーで登る場合も、登山届を主催者が出すかどうかを確認しておくと安心です。ツアーと個人登山の違いは、登山ツアーと個人登山の違い|初めてがツアーを選ぶ時の確認項目にまとめています。遠方の山への移動と宿の手配は、遠征登山の交通と宿を参考にしてください。道迷いを防ぐ準備は、登山の道迷いを防ぐ方法で説明しています。
まとめ
- 登山計画書は、メンバー・ルート・日程・エスケープルート・装備などを書いた計画。捜索救助の手掛かりになる
- 家族や職場と共有し、登山ポスト、インターネット、登山地図アプリなどで提出する
- 長野県はオンラインでの届出を推奨。コンパスや YAMAP からも届け出られる(みなし団体)
- 当日は計画書を携行し、下山後は家族などに無事を知らせる
