「水って、重いですよね」。夏場に1泊のテント泊をするなら、飲料水や調理用水を含めると最低でも3〜4リットルの水が必要になります。これをすべて背負って登ると、水だけで約4kgという鉄アレイのような重さになります。
そこで登山中級者以上が必ず検討するのが「携帯浄水器」です。コース上にある沢の水や、雨水が溜まった水たまりでさえ、バクテリアや寄生虫(エキノコックスなど)を濾過して「安全で美味しい飲料水」に変えてしまう魔法のフィルター。これ1つあるだけで、背中の荷物を数キログラム削る究極の軽量化(UL)が可能になり、万が一の遭難時にも脱水症状を免れることができます。
💧 Step1. 浄水器のタイプと「濾過(ろか)の速さ」
浄水器選びで一番重要なのは「どれくらい早く水を絞り出せるか」です。チョロチョロとしか水が出ないモデルだと、1リットル作るのに手が痛くなるほど疲れてしまいます。
| 浄水器のタイプ | 特徴と「浄水のスピード感」 |
|---|---|
| スクイーズ(手縛り)型 | 付属のパウチに泥水を入れて、手でギュ~ッと絞り出す王道タイプ。Sawyer(ソーヤー)などが有名。軽くて万能。 |
| ストロー(直飲み)型 | ボトルの先端に付けて、そのままチューチュー吸うタイプ。一番手軽だが、大量に浄水して料理に使うのには向かない。 |
| ポンプ・吊り下げ(重力)型 | グループ向け。木に吊るしておけば重力で勝手に浄水されるため、テント場で大量の水が必要な時に大活躍。 |
🥤 Step2. 綺麗な水は「ボトル」で持ち歩こう
💬 浄水器に関するリアルなQ&A
Q: 泥水や、海の水でも飲めるようになりますか?
A: 泥水はバクテリアは濾過されますが、すぐにフィルターが泥で目詰まりして壊れる原因になります。できるだけ澄んだ沢の水を汲んでください。また、「塩分(海水)や重金属、火山の有毒な温泉成分」は一般的な携帯浄水器では濾過できません。